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03_ランドスケープデザインと映画製作の共通性

ランドスケープデザイン
風景や景観、場の設計、造景。
従来の土木・建築・造園といった専門分野に割り切れない総合的な環境の計画。
景色の移り変わりや景色の良さを感じとらせる。
空間に物語性を持たせる。


映画製作
テーマを決めシナリオを創り、制作スタッフや出演者の配役を編成し、
ロケーション撮影し、シーンを意図した展開や表現に沿って繋ぎ、1本の作品に仕上げる。
物語の良さだけでなく表現方法でも魅力が引き出される。

設計することだけではなく物語性を与えること、演出・構成によって盛り上げていくという点で共通している。
またどちらも実務的な要素を持ちながら、芸術的な要素も含んでいる。
ランドスケープは絵画的な要素を含み、映画に関しては総合的な芸術要素を含んでいる。スタジオジブリの作品はアニメーション映画なのでランドスケープデザインの基本設計と同じように手で景色を加工することができる。

以上のようにランドスケープデザインと映画制作は同じ要素を含んでいると言える。

人々の気持ちを引きつける映画や景色はスタジオジブリの作品以外にも多く存在するだろう。

しかし日常の見慣れた景色を中心に構成し、今ではそうでもないが当時はアニメーションといえば子供向けといった雰囲気があり、そのような時代の中で大人も子供もおねーさんも引きつけたスタジオジブリの作品の景色は日本人に共通の風景感がありふれていると思われる。

これらのことよりスタジオジブリの作品から探ることにした。

場所の設計をするランドスケープデザインと、景色を付け足したり不要なものを消すことができ、シーンを調整しやすいアニメ映画の制作が共通と見立て研究を進めたものです。
映画に特化していますが、経験を経て思うのは、現場があるものづくり全般が同様ですね。

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