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景色のあけたて_01

見晴らしのよい景色や大きな空間につながるとき、見える景色を一度ぐっと狭めることによって、その後に見えてくる景色を一層大きく見せ、空間の広がりを感じることができる。

例えば、見晴らしのよい場所に向かうとき、その場所まで続く道が細く暗い道だと、閉塞感を感じ、その道を抜けたときの見晴らしのよい景色がとても印象的に映る。

これをここでは”景色のあけたて”と呼ぶことにする。

となりのトトロ:引っ越してきて、ボロの家を初めて訪れる場面

大きい家、広い庭、トトロの住む森という大規模なものを見せる。
その前にサツキちゃんが「木のトンネル!」と言うように木で覆われた影がかる道を通している。
この道を通ることにより、光と影の対比が生まれ、あとに出てくる景色がより印象的なものになる。

明るいところから暗い道に入る

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“木のトンネル”:出口は明るいが木の影がかかる道

平面図で見るとおそらくこんな感じ

断面図で見るとこのように、しかけが見えてくる

印象的なこのシーンの空間演出から考え始めたのをよく覚えてます。
このシーンにはもっと細かな秘密がありそうな気もしてます。

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